フレッシュにねむい

青緑の狭間に生きる

十七歳と二十九歳。



二十九歳(初回限定盤)(DVD付)

二十九歳(初回限定盤)(DVD付)

6月4日発売のBaseBallBearのアルバム二十九歳。私は発売に先駆け、SCHOOL OF LOCK!( 以下SOL )やらMUSICAやら様々な媒体で語られるこのアルバムの解説やらコンセプトを聞いてきた。その中で気になったことは 「 普通はブラックボックスである 」という言葉に象徴されるように今作が「 普通 」というありきたりのようにみえて本当はありきたりではなく、またその感覚は十人十色であるという非常に難しいものをテーマに掲げた点だ。
これまでBaseBallBearは十七歳というアルバムを出し、またVo./Gt.の小出祐介さんは自らのことを青春ゾンビと評するように長らく青春を大きなテーマにしてきた。それは、最近リリースしたsenkou_hanabiにも言えることだと思う。そのおかげでSOLにもレギュラーを持っていた訳だし10代に支持されてきた。
しかし、今回は自分達の年齢である29歳をタイトルにしたことで青春からの卒業をより明確に提示した。また、10代なら誰でも持ち得る「 自分は変わってる 」や、「 あの子たちとは違う 」などといった自意識を普通はブラックボックスなんだといった概念でソフトに否定している。
そのニヒルな感じはM4.「 そんなに好きじゃなかった 」で感じ取れる。この曲は小出さん曰く「 あらゆるものへのアンチテーゼ 」ということで数年前に流行ったある曲を彷彿とさせる。音として驚いた点はBa/Ch.の関根史織さんのベースの音数と動きの面白さ。勝手なイメージかもしれないが、これまでの関根さんは比較的伴奏に徹するような印象があった。しかしこの曲では見事にそのイメージを裏切っている。その様子はこれもまた勝手だがOKAMOTO'Sのハマ・オカモトさんを想像してしまった。まずは聞いて見てほしい。

Base Ball Bear-そんなに好きじゃなかった Music Video - YouTube