Sweet Survivor

青緑の狭間に生きる

ヒーローインタビュー解析をやってみた。

 

秋山選手のヒーローインタビュー解析。

 

今回、対象としたのはパ・リーグTVのアーカイブに保存されているヒーローインタビューの中で2017年以降のヒーローインタビュー16回である。秋山選手がヒーローインタビューで発した言葉の中でバッティングに関する内容の言葉の概要をピックアップして、その内容に共通性があるのか、どのようなことを意識して試合や打席に臨んでいると推測されるのかについて分析した。

結果は以下の通りとなった。インタビューのだいたいの内容の中で共通する言葉を核として下図のように抜き出した。最も多かったのが打に関するワードで、ホームラン、つなぐと続く。ヒーローインタビューに呼ばれる機会にホームランを打ったりバッティングが好調の場合が多いため、打に関する言及は必然的に増えることが推測される。打ててよかった、打ちに行ったなどの言及や、打席に入った・バッティングができたなどの言及が多い。

 

打(打ててよかった、打ちにいった)

18回

ホームラン

10回

つなぐ(下位打線からつないできたので)

8回

塁(塁に出る・出塁)

7回

打席(打席に入った)・バッティング

5回・4回

 この中で特徴的なのはホームランに関する言及の内容である。通常ホームランに関して「野手からしたら特別な時間」や「放物線が頭に残る」などと好意的な言及が多い。(注)しかし、秋山選手の言及は異なる。「不調の始まり」や「ホームランは意識していない」、「ホームランはたまたま」などネガティブな言動も目立つ。他の選手が「唯一の自分の時間であり、特別な時間」と述べる中、ホームランに対する特別な意識がないことが秋山選手の打席での特徴として挙げられる。

 2点目に「ライナーが自分らしい打球」や「つなぎの意識を持って打席に入っている」といった言及から他のバッターにつなぐ意識を強く持っていることが挙げられる。ヒーローインタビューにも「下位打線からつないできた」や「みんながつないでくれたチャンス」などチーム全員に次のバッターにつなぐ意識を持って打席に入っていることが考えられる。

 (注)野手からしたら特別な時間などの言及は吉田正尚さんがアスリートの魂に出演した際の発言。

試合全体やチーム全体の現状について問われると「それは監督の考えることなので僕がいろいろ言うことではない」と口を閉ざし不機嫌そうになるのが印象的だった。15回連続してヒーイン見るとその選手の発言の傾向などがつかめるのでなかなか面白く、他の選手もやってみたいと思った。