Sweet Survivor

青緑の狭間に生きる

これだからNEWSがすきなこと、やめられない―「NEW STORY」を中心としたレビュー―

お題「NEWSアルバム『STORY』レビュー」

 

リリースから1か月ほど経ちましたが皆さんお元気ですか。こんな状況でYouTube配信にはNEWSいないし元気かどうかだけでも教えてくれよと思ってしまうよね。

さて、タイトルにも書いた通りNEWSがリリースした最新アルバム「STORY」に収録されている「NEW STORY」についてレビューというか感想をつらつらと書きます。このアルバムは、向井太一さんとTaku☆Takahashiさんのタッグによってつくられた「何度でも」やメンバー自ら作詞作曲した「クローバー」など噛み応えのあるトラックや、テレビで披露された「エス」や「STAY WITH ME」などおしゃトラックがあり、これらに自分は刺さるタイプなんだろうなあと思っていました。最近は他のユニットやタレントさんを応援することも多く、年に1度ライブに行きディスクがリリースされるたびに購入していたNEWSへの愛が薄れているんじゃないかと思うこともしばしばありました。しかし、この「NEW STORY」を聴いた時自分のNEWSに対する気持ちは変わっていなかったと確信できました。

「NEW STORY」は作詞作曲編曲をヒロイズムさんが手掛けています。あの「さくらガール」や「エンドレス・サマー」などの名曲と同様です。(これを書くためにWikiを読んだらものすごい数のNEWSのトラックに関わっていてさらに編曲まで手掛けているものも多いんですね)まさに、6人から4人になる過程もNEWSが歩んだ約10年間も見てきた、NEWSに関わり続けてくださったNEWSを支えるスタッフの方の1人です。

最初、このトラックを聴いた時『すごくエンドレス・サマーみたいだな』と思いました。歌詞カードを見てクレジットを知ってやっぱりと思ったことを覚えています。ストリングスが入る点やメロディの展開が似ているのではないかと思います。わたしはコードに関しての知識がないのでコード展開についての論は展開できないのですが、こうした点でも似ているのかなあとざっくり思ってます。

タイトルにある「NEW STORY」は直訳すると「新しい話、物語」ですが「NEWSTORY」とも解釈できるなと気づいたら、あの歌詞がNEWS自身の歩みを指していると思って泣けてしまいました。あの強そうで反面脆そうな手越さんが意を決したかのように「何度 夢に敗れ 夢にはぐれ ここまで来ただろう」と歌っているのが、ここまで強気で4人のNEWSを引っ張ろうとしていた手越さんの内面の吐露にしか聞こえなかった。4人になった時、4人ともこれまでと異なるポジションで戦うことを強いられたと思うのですが、一番オフェンスに回ったのはおそらく手越さんで。自由でいつも楽しそうに仕事をしている手越さんの「夢に敗れ 夢にはぐれ」は手越さんも1人の人間なんだと強く訴えかけられている感覚になりました。

「生きていく 一度きりの 物語が 自分の(きみの)STORY」と強く生きることを宣言する増田さんはNEWSの中でいちばん土台になる人であって、またNEWSの核の一部ではないかと思います。そんな強い増田さんが「生きていく」と力強く歌う姿は、手越さんとの対比を生み出していて、テゴマスの強さを再確認しました。

先に述べたこの2フレーズは、サビとなっていて何度も曲中に歌われます。

何度

夢に敗れ 夢にはぐれ

ここまで来ただろう 

生きていく

一度きりの

物語を

他人(ひと)に

言えないこと 言わないこと

胸にあるだろう

生きていく

すべて抱え

進んで行く

自分(きみ)のSTORY

「他人(ひと)に 言えないこと 言わないこと 胸にあるだろう」というのが、彼らが背負っているものをうかがわせる歌詞で彼らに言わない選択をさせてしまったのは自分自身なのではないかと思うとともに、彼らのアイドルとしての矜持が示されている気がして胸がじわっとする。言えないことはもちろん、様々な事情で言うことを選ばなかったことはアイドルの彼らだけでなくわたしたちもあると思うのだけど、こうして言葉にされると胸に差し迫るものがある。

「生きていく すべて抱え 進んで行く 自分(きみの)STORY」というのは、NEWSがNEWSとして歩む決意表明に聞こえる。アイドルとして、一人間としてそれでも歩んでいく覚悟が見える。とても泥臭い歌詞で、アイドルらしくないのかもしれない。でもこうして矜持を示して、まさに自分たちの生きざまや歩みでファンを獲得してきたのがNEWSだと思う。こうだったよね、とNEWSをすきになった時の自分とNEWSの様子を思い出した。思い通りにいかないこと、うまくいかないことだってたくさんあった。わたし自身も、NEWSもきっと。でも、NEWSの曲に励まされて、NEWSの活動を見て元気が出ることによって乗り越えることができた。そんなに勇気づけられたのに、わたし自身はNEWSに何かできたかなあと思ってしまう。

なんだか、結局またNEWSにそうだよね、わたしたちそれでも生きていかないといけないのかもね、と力づけられてしまった。そうだよ、こんなNEWSに惹かれたのだし、これからも惹かれ続けるんだと思う。

 

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